帽子、オーガニックコットン

母の抗がん剤治療が始まる、と決まった時
帽子 必要になるだろうな・・・、でも早々と用意するのも・・・
と逡巡していました。

二度目の抗がん剤投与の のちの検査で
多くの箇所への転移が確認され
「抗がん剤中止」が決まりました。

その時はまだ髪がだいぶんありました。
が、ある日を境に落葉のように髪が散り始めました。


某日朝、鳴った着信は姉から。
「ひつじちゃんが つぎに(病院に)来る時、ぼうしがほしい」 と言っている、と。
食事が摂れなくなっている。とも書いてありました。



毎日付き添っているお姉ちゃんに「ぼうし 買ってきて」 とは言わないんだよね。
姉もそれを分かっています。
わかります、テレパシーでね。


姉からの着信の後、ダッと二枚仕立てて、群馬県へ。
一枚は リバーシブル。もう一枚は、軽い 一枚仕立て。





ーーーー




「おぼうしを お持ちしました〜 ご試着 なさいますか?」
と見せたら、


「しちゃく しつ は どこですか かがみ で 見たい です」

両の手を取って病室内の洗面所まで、歩きました。
歩を進めるあいだも、二枚のぼうしを試すあいだも、バラバラと髪は落ちていくのでした。



「あぁ、こちら が いいみたい これに します」
「たのしい 洋品屋 さん ですね おすすめ じょうず ですね」

その日 母は

「トイレに いく じぶんで いく 手をかして くれますか」
「お散歩に 行きたいな ろうか を 歩きます」
「おしゃれ して お出かけ いいですね」
と、3メートルも 歩きました。


ベッドサイドに様々な看護師さんが来てくれるたびに
「これ オーガニックコットン なの むすめが 作って くれたの」

就寝前の血圧と体温測定・服薬の看護師さんにも、
「これ むすめが 作って もってきて くれたの おやすみなさい 今日も お世話様でした」
と言って、静かに休みました。



ーーーー

ぼうしやさん、今日は追加製作。



シルクリボンを撚(よ)って、結びやすくしました。母が結ぶのではないけどね、ふふふ
1グラムでも2グラムでも、余分な飾りが付いていたら重いでしょう。
でも「付けたい時に付けられる飾りがある」
って、ちょっと楽しいよね。




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ジャンル : 心と身体

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ひつじ

Author:ひつじ
テディベア作家、うさぎグッズ作家。Eテレ「にゃんぼー!」に在宅自作ベア全てが出演しました。飛騨高山テディベアエコビレッジ、那須テディベアミュージアムに蔵収展示。また米テキサスの音楽家のご自宅に展示して頂いております。テディベア及びうさぎグッズ全ての作品に於いて著作権は放棄しておりません。模倣は固くお断り致します。

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